トップ>話題の不動産キーワード>VOL.17 高圧一括受電サービス:新築マンションでは今後スタンダード化される?
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2013年12月18日
●高圧一括受電+太陽光システムのイメージ(資料:三菱地所レジデンス『ザ・パークハウス所沢』ホームページより)
下図は、高圧受電一括サービスのトップ企業である中央電力の契約戸数の推移。年率数十%の勢いで増加していることが分かるが、今後もこのペースにはずみがつくのではないかとみられている。 現在、我が国のマンションストックは600万戸を超えているが、ある調査によると、2013年末までに導入済み、または導入予定のマンション戸数は約29万戸とみられている。マンションストック全体からみればまだまだ少なく、当然伸びしろは大きい。2017年には約74万戸に増加するのではないかと予想されている。
※2013年は10万戸を超える予定
マンション分譲会社でもこうした動きに対応して、新築分譲時にこのサービスを導入する動きを強めており、マンション管理会社でも管理業務委託契約を結んでいるマンションへのサービス充実の一環として管理組合にこのサービス採用の提案を行うケースが増えている。 例えば、三菱地所グループでは、高圧一括受電サービスと太陽光発電を組み合わせたシステム「ソレッコ」の導入を進めている。マンションの屋上に設置した太陽光発電パネルによって、昼間の共用部の電気代を年間約12万円節約、高圧一括受電サービスによって、各家庭の電気料金(従量料金)を年間10%安くできるといったメリットがある。もちろん、太陽光発電を採用することで、CO2削減効果もあり、地球環境問題にも貢献できるのはいうまでもない。 これからのマンション選択に当たっては、この高圧一括受電サービスの有無も重要なチェックポイントのひとつになってくるのではないだろうか。
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